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2008年_第3回定例会(第6日目) 新市民会館舞台装置等契約について、
反対討論(2008.09.25)
◎【9番陣内泰子議員】 無所属・市民自治の会の陣内泰子です。第86号議案、新市民会館舞台機構設備工事請負契約の締結について、第87号議案、新市民会館舞台音響及び映像設備工事請負契約の締結について、第88号議案、新市民会館舞台照明設備工事請負契約の締結について、この3議案に関して一括で反対討論を行います。
  これらは、いずれもJR八王子駅南口再開発ビル内に設置される新市民会館の舞台等の設備に関する契約案件です。しかし、この契約は大変おかしなものになっ ています。新市民会館そのものの譲渡契約がまだ済んでいないにもかかわらず、こういった新市民会館の躯体工事の契約をする、これは一般社会で通用すること とは思えません。なぜならば、委員会の質疑でもありましたように、家を買う前にその中身の仕様を決め、先に契約をしてお金を払う、こういうことをやろうと しているのであって、これでは順序が逆です。
 では、なぜこういった問題が生じるかというならば、それはことし1月15日、市長選を目前にして再 開発ビルの工事が着工されたことによります。2006年12月14日に取り交わされた市と再開発組合との覚書によるならば、新市民会館の工事発注前までに 新市民会館に関する保留床譲渡契約を締結するとなっていたんですが、実は2008年2月8日に変更覚書と変更され、これによりますと、2009年、保留床 譲渡契約に関する八王子市議会の議会承認後、速やかに新市民会館に関する保留床譲渡契約をする、このように変更になりました。変更の理由は、新市民会館建 設費用に充てる予定であったまちづくり交付金の20億円が支出されなくなった、そして2009年度以降分に応募するためというものであります。ということ であるならば、この現時点におきまして工事は実際には始まっているとはいえ、市の責任でつくる新市民会館部分に関しては、手続的にはまだ何も始まっていな いということなんです。まちづくり交付金が出ないということがわかっていながら工事着工を急いだがために、工事進捗上、新市民会館の譲渡契約のないまま、 その躯体工事の契約をしなければならない、そういった事態が起こってきています。
 私は現在進められている南口再開発事業に関しては、今の市の財 政上、後年に大きな負担をもたらす可能性、また事業決定並びに進捗の不透明さ、市民生活にとっての必要優先度などから見て疑問を感じ、また見直しを求める ものではありますが、たとえ賛成であっても、このように手続をきちんと順番を踏まないやり方、それそのものは許容するわけにはいきません。
 市長 は、事業は生き物であり臨機応変に対応していくことが必要とおっしゃいますが、大きな事業を行う場合、どれだけの費用がかかり、どういった財政的な影響が あり、また、もたらされる効果は何かといったことを市民に示しながら、最小の費用で最大の効果を上げていく努力が求められることは当然であります。しかし ながら、南口再開発事業に関しては、全体的な事業計画や再開発組合との費用分担割合が不明確で、たび重なる事業変更、費用変更が続いて、費用を最小に抑え る、このようなインセンティブは何ら働いておりません。ついこの間も、報告がありましたように、都市環境委員会でも30億円余りの増額が報告されたばかりです。
 また、2008年度予算におきましても、南口再開発事業資金の不足分を、乏しい財政調整基金から20億円取り崩して再開発組合に22億 8,000万円も貸し付ける、このような予算が決まってきています。もう何が何でもつくるんだと言わんばかりのやり方で、これはまさに市民を無視したやり 方であり、また、手続をも踏まえないやり方に対して、私は南口再開発の不透明なこういったやり方、そして今回の契約締結もその一環であることを指摘しまし て、反対討論といたします。
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